こんにちは。
心理カウンセラーのNaoです。
数日前、公園で犬の散歩をしていた時
学校の授業が始まっているであろう時間帯に、制服姿で1人ベンチに座っている女の子を見かけました。
実際の彼女の心の内は分かりませんが、
かつての自分の姿と重なり、色々な事を感じました。
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自分と繋がるって、どういう事なのでしょうか。
言葉にするのは簡単ですが、繋がりが切れている人にとって、
その感覚をイメージすることはとても難しいと思います。
私は、心のレベルでそれを理解出来るまでに、とても長い時間を必要としました。
またその間には、何度も壁にぶつかりました。
「大人になってから心の自我を育て直すこと」
それがこんなにも苦労する事だとは思いもしなかったし、
理想の自分になかなか辿り着けないことに、何度も何度も落ち込みました。
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私が子供の頃、家庭はリラックスできる雰囲気ではなく
いつもどことなく緊張していて、空気がピンと張りつめていました。
私はいつも、両親に自分の価値を認めて貰うことに必死だったと思います。
無意識だったとは思いますが、私なりに「良い子」を頑張ってきました。
ですが、思春期に受けたいじめによって心がポキッと折れてしまい、
中学3年の最後から高校3年間の間は、何度か不登校の時期が続きました。
また社会人になってからも、人間関係にとても神経を遣いました。
私にとって重要だったのは「他者に受け入れられる」ことだった為、
相手の機嫌にとても敏感でしたし
いつも「どう思われているか」が気になっていました。
また心が傷つかないよう、防衛することにもエネルギーが消費されていたと思います。
そういうことを積み重ねていくと
だんだん自分らしさが薄れていくだけでなく、
生きていく力も少しずつ失せていきます。
カウンセリングを受ける事を決めた頃の私は
今までないがしろにしてきた自分との関係性と生きる力を
どうにかして回復したかったのだと思います。
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人は、どんな自分であれば自分を受け入れることができ、生きやすくなるのでしょうか。
世間一般が良しとする肩書きが持つことでしょうか。
立派な成績を収めることでしょうか。
他者に己の価値を認めてもらうことでしょうか。
あの人のように誰からも好かれること?
外側の見えない「こうあるべき」に応え続けること?
結婚していること?
子供がいること?
物質的により豊かであること?
・・・何を得るにせよ、自分が本当に望んでいるものが分かっていれば、周りがどう思おうと、その人の心は幸せなのだと思います。
ただ、心の繋がりが切れている人にとって何よりもまず必要なことは
『他者』という外側のフィルターを通して価値を感じられる自分になることではなく
自分の素直な気持ちに、蓋をしてしまわないことだと思います。
目に見えるどんな素晴らしいモノを手に入れるよりも、まずあなたの心の自由を取り戻すことが
自分らしく生きていく為には必要不可欠です。
カウンセリング等によって自分の本当の気持ちに気づいていくと、
心に「この私でいていいんだ」という安心感が生まれ、徐々にその芽が育っていきます。
その変化の過程には
ある程度の時間を必要とするかもしれませんが、
いずれは、これからをより良く生きていく為の大きな力になると思います。
もし今あなたが生きる気力を感じられず、またその事に焦っているとしたら
もしかすると、あなた自身の気持ちが麻痺している事や、実は誰かの期待に応える事を頑張りすぎてきた事に気付くチャンスかもしれません。
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今日の記事は
かつて生きづらさを抱え、
「もういなくなりたい」と思っていた
当時の私を思い出したことがきっかけですが
たまたまこのブログに行き着いた方の心を
ほんの少しでも、緩めるきっかけになれば
という思いを込めて書かせて頂きました。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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