子どもへのイライラに潜む親の本心


皆さん、こんにちは。

精神科医の高橋和巳氏は
『気づきとは、こうしなければならないという義務・禁止(=自分を抑え込むような様々な思い込み)を解いて自由になり、自分らしい欲求を知ること』と、著書の中で言っています。


5歳の息子は私に様々な事を教えてくれます。

例えば幼稚園に行きたくない時、息子は自分の気持ちが私達に受け入れられるまで訴え続けます。ですから他のお友達に比べると、園をお休みする日は多いと思います。

また最近は、続けていた習い事の時間帯が変わったことで「ママと会えるのが遅くなるからもう辞めたい」と言ってきました。

私の心には、そんな息子に対してあらゆる思いが湧いてきます。

まず浮かんだのは未来への不安です。
「幼稚園のうちからこんなにサボっていて、将来どうなるのだろう?」
「1年以上続けてきて、そんな理由で辞めていいのか?」

次に出てきたのは、自分を責める言葉です。
「私がまともに子育て出来ていないからかな」
「他のお母さんたちは凄いな」
「私って駄目だな」

そして、もう少し自分の心を見つめてみると…

「私は何事も頑張るが当たり前だった。どうして息子はそれが出来ないの?」
「私は泣きながらでも続けていたのに」


『でも本当は…ある習い事が全然楽しくなくて辞めたかった。それよりも、家でのんびり寛いでいたかったんだっけ。

息子は自分の気持ちに素直で羨ましいなぁ。』

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カウンセラーはクライアントと利害関係が無いからこそ、クライアントの心を共に見つめることが出来ますが、こと自分の家族の事になると話は別です。

何故なら、良くも悪くも自分と関係しているからです。

実際に今回の出来事を通して、私の心には様々な思いが生まれましたが
その中で思い出したのは、子供の頃に自分がいつも優等生を頑張ってきたことです。

完璧主義の傾向がある人は、元々に自己否定感が強いと思います。

それは「親に認められる自分」でなければ、安心する事が出来なかったからかもしれません。

でも、拘りがあるのは決して悪い事ではないですよね。何かを極めたい時には必要な一面だと思います。

自分を苦しめてしまうのは、それが度を過ぎてしまう時です。

私もいつの間にか、「~でなければならない」という義務や禁止のフィルター越しに息子を見つめていたようですが、

結局それを頑張ってきて、私は心が折れちゃったわけですから

周囲のペースに足並みを揃えるよりも、今の息子に合った関わり方を探りながら、共に成長していく必要がありそうです。

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子どもには人生を楽しんで欲しい。
だからこそ色々心配するし、ついあれこれ言ってしまうものですが
客観性を失うと、子どもの人生は自分のものだと親は錯覚しがちですね。

でも、子どもの人生は子どものもの。

仮に子どもが自分の思う理想の姿とは異なっていたとしても、それは親の子育てが駄目だからではなく

親自身が、こうでなければならないという思い込み(古い価値観)に縛られていた事に気づくチャンスを与えられているのかもしれません。


子どもはその存在を通して、いつも私達に問いかけます。

「本当はどうしたかった?」

「本当は、どう生きたいの?」と。




今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました(^^)

参考文献:「心を知る技術」高橋和巳著

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