皆さん、こんにちは。
心理カウンセラーのNaoです。
皆さんは、自分の心にある問題や悩みに押し潰されそうな時、
その心の苦しみにどう対処されていますか?
自分の趣味に没頭する
ひたすら寝る
カラオケで発散する
身体を動かす
好きな音楽を聴く・・・
その方法は人によって様々ですが
ほとんどの方が、少なくとも一度は
周囲の人に、自分の悩みを聞いてもらうという経験をされていると思います。
ですが
私達は案外、相手に受け入れられやすいように、または拒絶されないよう内容を少し変えて話していたり
また聞く側にも限界がありますので、
ある程度の所まで聞いたら、何かしらの形でそれを示し
自然と別の話題に変わっていくものではないでしょうか。
時折ブログに書かせて頂いていますが
私は今子育て中ということもあり、
子供自身がその時々の成長の壁を乗り越えようとする時には
当然ながら、私も親として一緒にその大変さを味わいます。
ですから、子どもとの関わりに悩んだ時は
同じように子育てに奮闘しているお母さん達に話を聞いてもらったり、
信頼できる人にアドバイスしてもらいながら過ごしています。
でも、私は「母親」という役割だけを生きているわけではありません。
子育ての有無に関わらず、皆さんも同じように
私達は自分の中に、様々な役割を持った自分が存在しています。
妻・夫である自分
両親にとって娘・息子である自分
社会やコミュニティーの中での自分
子どもの頃の傷を抱えている自分など・・・
心理学者の河合隼雄氏は、
「心にある癒す力 治す力」という著書の中で
「人間はみな心の課題を持っていて、それをどうにか外へ出したいという気持ちがあるが
普通の人間関係では出せない」と言っていますが
ここが、カウンセリングと、日常で行われる会話との
大きな違いではないかと思います。
クライアントは、ある特定の悩みをどうにか解決したいという思いから
カウンセリングを受ける事がほとんどですが
実際にカウンセリングが始まりますと、
だんだんと客観的に自分を見つめる機能が回復することにより
様々な役割を担っている自分を認識します。
それをひとつひとつ辿っていくうちに
実は、当初の悩みとは違う所から
心の苦しみや痛みが生じていた、ということに
気付くこともあります。
通常、友人や知人、また家族であっても
やはり互いの間には境界線が引かれていますので
心の深い部分をそのままにさらけ出す、という事は
よほど親しい仲であっても簡単ではないかもしれません。
ですが、それは健全であると思います。
話を深く聴く、というのは
想像以上に体力と精神力を必要とするのです。
もし、日々を過ごす中で
「毎日頑張っているのに、漠然とした不安感が消えない」という場合には
安心してその思いを表現出来ると思えたカウンセラーの元で
あなた自身の心の声に、耳を澄ませてみると良いかもしれません。
何故なら、人は誰よりも
自分自身によって理解されることを必要としているからです。
子どもは、自分のありのままの気持ちを理解してもらえたという安心感によって
自分を信頼する芽を、ゆっくり心の中で育てていく。
そのことを、よく息子が気づかせてくれるのですが
でもそれは、大人になっても変わらないものだと私は思います。
コメント