皆さん、こんにちは。
心理カウンセラーのNAO です。
朝晩の空気がだんだんと冷えてくるにつれ、
これまでの暑さに耐えてきた身体が少しずつ緩もうとするのを感じつつあります。
このような季節の変わり目は体調や心のバランスを崩しやすい時期ですが、自分の心身を労わるタイミングでもありますね。
私はと言うと、ここしばらくは自分でも驚くほどよく眠っていたように思います。
初めの数日は、夜いくら寝ても翌朝の体の怠さが全く抜けず不安を感じたりもしましたが、焦る気持ちをなだめつつ身体の声に合わせて過ごすうちに、だんだんと回復していきました。
目や耳に入り込んでくる数えきれない情報に日々心が揺らがされていたことや、不安や疲れから摂り入れ過ぎていたもの、いつの間にか思考優位になっていたこと等にも気づかされつつ
ちょうど同じ時期に風邪も引いたおかげであらゆるものをデトックス出来たのか、今はとても体が軽くすっきりしています。

(写真は草津へ旅行した時のものです。久々の温泉に癒されました^^)
思考に偏りすぎると、自分自身との関係に少しずつズレが生じてきます。
思考はいつも自分を守ろうとします。
でももっと大事なのは、心身の感覚の方だと最近改めて思うのです。
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例えば、Aさんは自己肯定感が低く、気づけば他者が喜ぶような振る舞いをすることが当たり前になっています。
Bさんとは定期的に会う間柄ですが、いつも聞き役になる事が多く、AさんはBさんが心地よく感じられるような返答を心がけますが
いざAさんが自分の話をし出すと、Bさんは途端につまらなさそうにするか、途中で話題を変えてしまいます。
Bさんと別れた後、Aさんの心身は何かしらのサインを出しますが(疲労感や苛立ちなど)
Aさん自身は「今日もBさんと上手く関われただろうか」という事が頭の中を占領している為に、そのサインに気づく様子がありません。
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「嫌われたくない」という思考から無意識にそのように振舞っていても
身体の方は正直ですから、呼吸が浅くなっていたり、喉が詰まったような感覚を覚えたり、身体全体の動きが固くなっている事があります。
そういった事に気づかないまま、徐々に本来の自分の感覚とのズレが広がってしまうことによって、ある時心身に様々な症状が表れるのではないかと思います。
どこに居ても私達は誰かとの関係性を生きていて、自分と合う人もいればそう思えない人もいる。
たとえそれが家族であっても。
そんな中で、相手の存在を尊重しつつも自分を保っていられる人というのは
自分の心身の感覚を無意識に受け入れられている(ジャッジしない)人ではないかと思います。
その感覚が希薄であったり麻痺している場合、
どうしても他者やモノでその隙間を埋めようとしたり、あるいは全て遮断する事でこれ以上傷つかないようにしたり、他者を攻撃することによって自分を守ろうとしますが
それはその人自身が本当に望む生き方ではないはずですから、常に生きづらさが付きまといます。
しかしながら、そのように自分を必死に守ってきた生き方は、そう簡単に変える事は出来ないものです。
頭でいくら「変えよう」と思っても、身体(感覚)がすぐにはついていかないからです。
そんな時はつい焦りが先行して、今の自分に無理な要求をしたり、他者からの何気ない言葉によっていとも容易く心がグラつくこともありますが
心の回復を求めるならば、やはりそれなりに時間をかけていく必要があると覚悟した方が良いと私は思います。
それは子供の成長過程を見守る親の姿勢と似ているかもしれません。
子育てを通して最近私が思うことは、
決して先回りし過ぎず、あくまでも子供の心の動きについていくような関わり方を心がける方が
後々子供が自分自身で感情をコントロールする力が身につくのではないかということなのですが、
これは私の忍耐強さをいつも試されます。
息子を見ていて感じるのですが
子供というのは、それがどんな感情であれ、一旦は否定せずにそのままの気持ちを受容されたいと思うようなのです。
疲れた
悲しい
イライラ
欲しい
やりたくない
これじゃなきゃ嫌だ
できない
寂しい
嫌い
甘えたい…
解ってもらえると心が軽くなって、少しだけ視野が広がります。
それは「こう感じる自分がいてもいいんだ」という感覚が心の深いところで安心感をもたらすからだと思いますが
子供はそれを何度も何度も繰り返し経験する事によって、次第に自分自身を信頼していけるようになるのかもしれません。
そうなっていく間には、一歩進むのに長い時間を要する場合もあれば
時には後退したように見える事もありますが
それらは「その人」になっていく為に必要な過程だと捉える事も出来ます。
子供も心も機械ではないから
頑張り過ぎれば充電期間を必要とするし、
適当に扱い過ぎれば、後でそれを埋め合わせるような出来事がやってきます。
ですから、心のバランスを取り戻そうとする時にも焦りは禁物なのですが
思い通りにならない苦しい状態が続けば
誰しも焦りを感じるし、不安にもなりますね。
そんな時、自分の可能性を信じながら、傍で辛抱強く見守ってくれる存在が居たら…
そのような伴走者としてクライアントと共に歩むという感覚が
セッションに臨む上で、私が一番大切にしていることです。
初回面接では、90分の中でクライアントの悩みを丁寧に聴かせていただきながら
一方で「この方のお悩みに、私とのカウンセリングは適切であるかどうか(また私でなければ、クライアントにとって良い選択肢とは何なのか)」という視点も持つようにしています。
その上で私たちの対話の中にほんの少しでも安らぎの感覚や可能性を感じられた場合には
その都度、クライアントご自身の意志とタイミングでご予約いただく形で関係を築いていきたいと思っておりますので
もしカウンセリングを迷われている方がいらっしゃれば、このような事も参考になさってみて下さい。
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私の経験上、セッションをひとつひとつ丁寧に積み重ねていくならば
その先には、カウンセラーを常に必要とせずとも自分らしく日々を過ごすクライアントの姿があると信じています。
それは、その人の人生の中で恐らく最も孤独で苦しいどん底の時期に
勇気を持って自分自身を深く見つめ、またどんな状態の自分であっても決して見捨てずに向き合い続けるうちに、
いつしかクライアント自身が、自分の人生を共に力強く生きていく最良のパートナーとなっているからかもしれませんね。
では今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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メンタルケア KOMOREBIは
今まで自分をないがしろにしながら頑張り過ぎてきた方が、
傾聴を通して心を丁寧に手入れし、本来の自分の感覚を取り戻す場所です。
カウンセリング料金は
通常60分 7,000の円ところ
初回のみ90分で同額とさせていただいております。
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何かご不明点がありましたら、どうぞお気軽にお問合せください(^^)
※現在はオンラインセッションのみ行っています。
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