負の感情も大切に

みなさん、こんにちは。
心理カウンセラーのNAOです。

ついこの間、息子が初めてのお泊り保育にチャレンジしました。
怖がりで甘えたがりの彼にとってそのイベントは間違いなく一大事で
「夏にお泊り保育があるみたいよ」と私から初めて聞いた春頃から、うっすら不安を感じていたと思います。

「熱がある人はお休みするの?」
「それは夜になったら帰れるやつ?」
「ぼくは行きませんってことはできる?」と
度々私に探りを入れつつ、どうにか回避出来ないものかと考えていた息子ですが

いざ前日の夜になると
「パパ、明日の夜仕事から帰ってきてもオラいないからな」
「朝起きたらすぐ幼稚園行きてえなぁ~」
と平静を装うのでした。

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さて、お泊り保育は無事チャレンジ成功に終わり、園バスに揺られ帰ってきた息子は達成感でニコニコ顔です。

しかしホッと安堵したのも束の間、高揚したまま帰宅した彼の心の緊張の糸は早々に切れ、次第に機嫌の波とお腹の調子が怪しくなってきました。

その後ほぼ1日かけて喜怒哀楽の感情を出し切った(当たり散らした)後、ようやく息子の口から本音がこぼれました。

「ほんとうは、行く時に(園バスに乗る前)ママとパパにギューっとして欲しかった」
「水族館から幼稚園に戻ったあと、ママに会いたくなって寂しかった」
「寝るときも寂しかったけど、ぬいぐるみとお守りをにぎってがんばった」
「めっちゃ楽しかったけど、帰りのバスに乗って『やっとママに会える』と思ったらつかれた」

その後眠気が訪れ、息子にとっての長い2日間がようやく幕を下ろしたのでした。

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子どもの心を観察していると、どの感情にも何かしら意味があるのではと思うことがあります。

特にネガティブな気持ちを味わうことは誰しも避けたいものですが、
苦しくてもそこを通過しないと気づけない本音が隠れているかもしれません。

年を重ねると、子どもの頃の自然な心の動きが鈍くなるというか
人によってはそんな生き生きとした感情が、自分の心にあった事すら忘れていたりします。

でもそれらは無くなったわけではなく、気づけずにいるだけで心に生まれ続けているのと思います。

ちなみに大人がイライラする時というのは、大抵本音や弱音が表に出てこないよう無意識に抑えている時ではないでしょうか。

そのような負の感情の世話を何かで紛らわす等して怠り続けると、自分自身との関係は勿論、他者とのそれにも影響が生じることは想像に難くないと思います。

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子どものように、あらゆる感情を他者にぶつけて心のバランスをとる事はもう出来ないからこそ
せめて自分くらいは、自分自身の良き理解者でいてあげたいものですね。

実際、その部分がどのくらい機能しているかによって心の安定感も随分変わってくると思います。

そうなる為に、人によってはずっと避けてきた本音や思いと向き合う必要性に迫られることもありますが…

しかしながら、息子にとっての大きな試練を乗り越えるまでの心の動きからも分かるように

あらゆる感情を経ることによって、人はまた新たな自分に出逢う事が出来るようです。

でも「新たな自分」とは全く別の人間に変わる事を指すのではなく、元々それぞれに備わっている個性がより輝き広がっていくこと。

だからこそ、時に心の中に現れるネガティブな自分も大切に(^^)

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。



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