世代間境界線を引いて、子どもの心を守る


息子は来月で6歳の誕生日を迎えます。

年長になり、以前は度々あった登園渋りが徐々に減ってきたり、来年の入学に向けて家族でランドセルを見に行ったりして

「今年は特に息子の成長を感じるなぁ」と思っていたら、初めて息子が母の日にカーネーションをプレゼントしてくれました。

そして約6年間が一瞬に感じるほどの日々と
母親としての数年間を振り返ってみたのです。


お腹から産まれてきてくれた瞬間は、陣痛と最後のいきみで意識がほとんど遠のいていたものの
ようやくこの目で見ることが出来た息子は、言葉にならないほど愛しかったです。

その日から初めての育児に奮闘するのですが、

心の方が母としての自覚を持つまでには、少し時間がかかったように思います。

特に0歳~3歳頃までは、子供は様々な面で親からのケアを必要としますので
生活におけるお世話で一日の大半が過ぎていきます。

ですから、その部分においては
初めての事に戸惑ったり悩んだりしつつも、息子の可愛さに癒されながら
夫婦で協力し合って1日1日を乗り切っていた気がします。

でも、元々以前からあった実家の問題は
子育てが始まってからも心に重くのしかかっていて、常に緊張や不安感と共に過ごしていました。

その頃、何度か息子の引きつけが続く時期がありました。

心配になって小児科に受診したところ、
「時々あるケースだから、しばらくは様子見でいいよ」と言われました。

実際に月齢を重ねていく内にその症状は無くなり
つい最近までその出来事があった事すらもすっかり忘れていましたが

私の心の波が揺らいでいた時
まだ言葉で意思疎通がとれていなかった息子は
もしかすると、感覚として何かを感じ取っていたのかもしれません。

振り返ってみると「あの時はもっとこうすれば良かった」と反省する事が沢山あります。

そしてそれ以上に
息子の存在と、いつも全身で愛情を示してくれる真っ新な心に何度も救われています。

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私たちは、子どもが産まれた瞬間から「親」になるのではなく
子どもの存在に鍛えられながら、徐々に親へと成長していくのだと思います。

また私は1児の母ですが、それは私の中の一部であって

1人の大人としての自分
夫婦としての自分
友人やママ友など、身近な人といる自分
両親の娘である自分
誰の心の中にもいる、のびのびとした子供の自分(フリーチャイルド)などのように…

色々な役割や感情、そのひとつひとつが私という人間を形作っています。

そして息子が「親である私」を鍛えてくれているおかげで、その他の私もまた成長しているように思います。


きっとどのタイミングで子育てを振り返っても
母としての自分の未熟さを感じるのでしょうが、

「無意識にでも、大人である自分の心の面倒を子どもに求めない」ことを、いつも胸に刻みます。

世代間の境界線を引く事は、子供の心の健全な成長に欠かせないからです。

具体的に言えば、自分自身の問題や夫婦関係、あるいは両親との関係による問題を、子どもに背負わせないということです。

それがはっきりと自分の中で明確になった時に、私は「母」としての自覚と確かな軸を感じられるようになりました。

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自分の心の状態によっては
子育てがとても辛く感じられる時があるかもしれません。

子どもは自分の心を自分で世話することが出来ませんから、喜怒哀楽の全てを親に受け入れられることを求めます。

そんな時に親の心が大変であれば
どちらにとっても大きな苦痛を伴います。

自分を責めることは、何の意味もありません。
それよりも大事なことは
自分の心がSOSのサインを出している事に、気づいてあげることではないでしょうか。

今の状態を他の誰かと比較したりせず、
ギリギリのラインで踏ん張り続けてきた自分を労わるつもりで

時に安心して心を休められる場所を見つけられたらいいですね。

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